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歯周病がなかなか治らない方へ① メインテナンスでは良くならない⁉︎2019.01.29

こんにちは。

院長の湯口です。

最近歯周病の治療について思うことがあるので書いてみます。

みなさんご存知の通り、歯周病は恐ろしい病気です。

何が恐ろしいかと言うと、「どんなに恐ろしいかは進行してみないと分からない」ところにあります。

具体例を出すと、

歯が丈夫でほとんど虫歯の治療をしたことがない人でも、

ある日突然、歯がグラグラになっていることに気付く場合があるんです。

思い返せば「そういえば何年か前から歯磨きしていたら血が出てくるようになったわ・・」という具合です。

歯がグラグラ、それは重度の歯周病のサインです。

つまり、初期症状は「歯ぐきからの出血」程度なのに、進行すると歯を失うリスクと隣り合わせなんです。

そればかりか、歯周病菌が一旦血液の中に入ってしまうと、

全身をめぐり、様々な全身疾患(脳疾患、心臓疾患、糖尿病など)の原因になることまで明らかになってきています。

 

ところで前置きとして。。。。

「歯周病が治る」と言う表現について。

「歯周病が治る」=「原因菌である歯周病菌を口腔内から駆逐した状態」と定義すると、歯周病は治らない病気となります。

私が以前のブログで「歯周病は治らない病気である」と言ったのはこの意味合いです。

しかし、

「歯周病が治る」=「歯周病菌は常在菌として口腔内に存在はするが、その数は少なく病態の進行がなくバイオフィルムもない健康的な状態」と定義するならば、歯周病は治ります

今回のブログでは後者の意味で「治癒」という言葉を使いたいと思います。

 

さてみなさんは「歯のメインテナンスが大切!」と言うフレーズをテレビやラジオや雑誌などで見たり聞いたりしたことはありませんか?

 

実は歯のメインテナンスにもいくつかの種類があり、

①急性症状を発症しないように行う妥協的メインテナンスと

②病気の再発を予防するために行う予防的メインテナンス

とでは全然意味が変わってきます。

 

①は歯周病が治癒していない状態で、何とか現状維持もしくは進行のスピードを緩める目的です。

歯周病が治癒していないので、疾患扱いとなり保険治療の適用になります。

「保険でメインテナンスを」はこれのことです。

しかし細菌叢が取り除かれていない状態なのでメインテナンスを欠かすとすぐに歯周病は増悪します

(これが歯周病がなかなか治らないと言われる理由です)。

だから絶対にメインテナンスを欠かしてはいけないんです。

 

②は歯周病がしっかり治癒した状態で、その再発を防ぐ予防の目的です。

予防するために行う処置は残念ながら保険外治療になります。

「予防」の意味での処置はむし歯治療でも歯周病治療でも保険は効かないというのが国の見解です。

ただし一旦治癒しているので何らかの原因でメインテナンスが途絶えても、すぐに悪化する訳ではありません

これが①と②の大きな違いかなと思います。

 

例えば自分の髪質や好みを完全に理解して信頼している美容室に、「一生通い続ける」ことがなかなか難しいのと同じように

自分の歯周病の状態を理解している歯医者にずっと「メインテナンスに通い続ける」ことって難しいと思うんです。

もちろん理想的には通い続けてもらいたいという想いはありますが、

一生という長い時間軸の中で、仕事の都合や自分の体調、もしくは外的要因などで通院ができなくなることも当然あり得ます。

ですからユアーズデンタルクリニック の歯周治療の基本的なゴールは「自立」した状態で長くいられるように「サポート」することであると考えます。

この「自立」した状態というのは、しばらく放っておいてもなかなか悪くなることがないくらい健康な歯ぐきの状態にしておくこと、

そして「サポート」とは、そうは言っても日常において自分では取りきれないバイオフィルムを、自分の無理のない範囲で定期的に通って確実に除去しておくこと、という意味です。

 

このようにメインテナンスと一言で言っても意味合いが異なることは分かって頂けたかと思います。

では次回はどのような治療法が本当に治癒に導くことができるかについてご紹介したいと思います。

乞うご期待です!!